症例1(大腸ポリープ)
患者 53歳、女性
現病歴 便潜血陽性で受診
全大腸内視鏡検査を施行し、S状結腸に山田III型ポリープ(9mm)、内視鏡的ポリープ切除術施行。
病理組織検査結果は、腺管腺腫(軽度から中等度異型)でした。治療終了です。
症例2(直腸早期癌)
患者 73歳、男性
現病歴 便潜血陽性で受診
全大腸内視鏡検査を施行し、直腸に頂上不整形陥凹を伴う楕円形無茎性隆起病変(20mm)、生食3ccを注入して、内視鏡的粘膜切除術(EMR)を施行した。
病理組織検査結果は、高分化腺癌(粘膜下層125μm浸潤、リンパ管陰性、脈管陰性)で治療終了です。3年間経過観察で、再発なしです。
症例3(早期胃癌)
患者 69歳、男性
現病歴 福岡市胃癌検診で、上部内視鏡検査を施行
胃前庭部後壁に低い隆起の中に高い部を有する隆起病変を認め、早期胃癌と考え、生検し、病理組織検査結果は、異型上皮で癌疑いであった、早期胃癌と考え、福岡市の総合病院で内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行し、病理検査結果は、高分化腺癌、粘膜内浸潤で、リンパ管陰性、脈管陰性で完全切除で、治療終了となりました。